先日「Quiet Storm」にお越しいただいきました皆様ありがとうございました。まん延防止措置という状況下で行われましたが大盛況で終了しました。セットリストなど、当日のレポートをお届けいたします。

2022.2.26「Quiet Storm」 セットリスト

1.So Sick
2.Heart of Mine
3.Love of My Life
4.All We Have
5.Endless Love
6.Tonight I Celebrate My Love
7.A Happy Ending
8.With You I'd Believe
9.New York State of Mind
10.Your Love
11.Always
12.Forevermore
13.You Are The Reason
14.Too Close
15.歓送の歌
16.If Ever You're In My Arms Again(Encore)

Vo.川元清史 Vo.山崎真衣子 Pi.近藤紀代子 Sax.奈良美里 Ba.野田満正 Dr.本間裕 

オープニングはR&Bナンバー、Ne-Yoの「So Sick」で始まり、クールさを持ち合わせながらいつもと違う登場で会場を盛り上げます。

R&Bナンバーで始まったあとはMCで「大切な人のことを想って聴いてください。」と、もう何年も大切にしている代表曲「Love of My Life」2020年の「All We Have」などロマンティックなバラードをしっとり聴かせます。

しっとりとバラードを歌い上げた後は「素敵な歌手を紹介します!」と長年のデュエットパートナー山崎真衣子が春っぽさを感じさせるピンクの衣装で登場。アダルトコンテンポラリーの名曲、「エンドレス・ラブ」「愛のセレブレイション」などを披露しました。客席からは当時を懐かしく思いながら聴くファンの方もいらっしゃる様子でした。

ショウ中盤になると、バンドメンバーの奈良美里がSmooth Jazzのナンバーを披露。コンサートタイトルの「Quiet Storm」の名の通り演奏も聴かせる非日常の空間が創出されることに、あらためて驚かされた。会場のファンもバンド演奏に耳を澄ませながら聴き入っていました。

( Sax 奈良美里)
( SaxソロでSmooth Jazzのインストゥルメンタルをしっとり聴かせます )

( Drums 本間裕 )

( Bass 野田満正 )
( Piano 近藤紀代子 )
( Duet Partner 山﨑真衣子 )

会場はSmooth Jazzの演奏のあと、華やかな空気に包まれたあと、ふたたび川元清史が登場。爽やかな余韻を残してジャズのナンバー「ニューヨークの想い」「Your Love」を歌い上げる。一体感に溢れたリアクションを見せる会場などが折り重なって、ショウは後半へと続きます!

「こんなご時世にお越しいただきありがとうございます。」真剣な表情でMCを行い、コロナ禍で歓声が湧き起こらないにも拘わらず会場との距離感が一気に高まったことが感じ取れる中、2019年の代表作「Forevermore」へ。近藤紀代子の奏でるピアノイントが鳴り響き、これを待っていたんです!と思わずにいられない壮大なバラードを歌い上げる。同時に会場はひとつになり、この会場にいる人が今日という日を心待ちにしていたことが伝わってきた。

アンコールはバラの花束を抱きかかえ登場!ラストはオールスタンディングで盛り上がり、エネルギーに満たされた空間と化し“声出し禁止”ということを感じさせない熱狂的な盛り上がりとなった。

( バラの花束を抱きかかえ、ファン一人一人にバラを渡すまさかのサプライズ!)

まん延防止措置の中のコンサートでしたが、素晴らしいコンサートだと思いました。終演後、川元清史は次のように話してくれた。
「またひとつ成長ができる機会をもらいました。本当にこんなご時世のなか、会場に足を運んできてくれたみなさんのお陰で、より強くなれたよ。バンドとしてもね。まん延防止措置なので、断念し来れなかった人もいっぱいいる。届くか届かないかわからないけど、それでも届いてほしいと思って開催したいと思いましたし、歌いました。何度も言い聞かせているのだけど、音楽の力を信じ「歌を届けよう」「ステージを見てもらおう」その気持ちは以前より強くなったかもしれない。そういう姿を見てもらったときに、コロナ禍でまだまだ苦しまれてる中で、僕たちのステージから「私もがんばろう」「明日からがんばろう」「一歩踏み出してみよう」そう思ってもらえるようなライブができることを信じていたから。これからもその気持ちは変わらないし、こういう時代だからこそ、非日常的なロマンティックな空間は必要だと思うんだ。こうした温かいライブはこれからも創っていきたいですね。日々、挑戦しかないけど、がんばっていくよ!」と話す。
思えば2021年の秋までは、川元清史はライブを自粛している。そう決めたのはファンに感染のリスクを背負わせたくないという思いは、昨年の復帰ライブでそう感じた。そして、来場したファンには思いきり楽しんでほしいという思いがあって今回は延期なしで開催された。ファンを思いやると同時に“完全な状態”でなければライブをする意味がないという強いこだわりを持っているからこそできたショウだと感じた。今後の活動予定も決まっているとのことで、今後のアーティスト”KIYOSHI KAWAMOTO”に大いに期待したい。

レポート・撮影:中村真奈

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